2007年08月15日

真夜中の神話



真保氏と編集が何を考えてこの本を出版したのかは分からないが、
「真保裕一著の700円の文庫」として、額面通りの価値があるかどうかは疑問が残る。
と、言うか、ぶちゃけてしまえば「真保氏の本としてはあんま面白くない」ってのが正直な所。

ちょっと二文字シリーズのインパクトが強すぎて、今回の様な内容の本だといまいち納得がいかない。
しかもつい先日「密告」を読み返したばっかりだったので、余計にその印象が強い。

「真保裕一」の名前が無ければ買わなかった本だと思う。
他人に薦められないってワケでは無いけど、もし酔っぱらって無くしても新たに買い直そうとは思わない。
そんな感じ。
posted by SHo / M.Watanabe at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月30日

6ステイン(と、DAISシリーズ)



続編と言う位置づけのC-blossom(漫画)


ちゃんと順番通りに読んだ方がよい。
順番と言うのは、発売された順番。



ローレライとローズダストは読んで無くても問題無い。ローズダストは6ステインに関係あるらしいけど、ローレライは関係無い。

一応某国のイージスは映画でも出ているけど、可能なら「川の深さは」から、順番に本で読んで貰いたい。
映画の出来も悪くないんだけど、悪くないだけに著者の伝えたいメッセージが薄まってしまってる可能性がある。

各々の登場人物、誰に共感するか、誰に反発するか。
それは人それぞれだとは思う、福井晴敏氏の書き方ってのはそういう「ボクはこう思ってこの人物を動かしました、あなたはどう思いますか?」って感じの投げ方をする作者だと思う。
だから「登場人物には誰一人として共感しないし、思い入れも無いけど、著者の書き方に共感した」ってのもアリじゃないかと個人的に思う。

合わない人には徹底的に合わないと思うので、一番軽い「川の深さは」から試して頂くのが一番確実かと。
∀、戦国自衛隊、亡国のイージス、ローレライの原作者として知られているけど、やっぱり原作と書いている小説とでは別物なので、映画で興味を持った人は原作にもトライして貰いたい。
ローレライなんかは別物の作品になっているし、映画化されていないTwelve Y.O.なんか一番のお薦め。
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2007年04月18日

発火点



最近の真保裕一の代表作と言って良いと思う、一冊。
今二回目を読んでる。

二文字シリーズとか、小役人シリーズと呼ばれている、ダイナミックでスリルとサスペンスに溢れる(笑)ストーリー展開とは違い、一人の主人公に焦点を当て、その内面からストーリーを流して行く感じの作品。

切々と文章を紡ぎ、最終的に「何が言いたかったんだ?」と思ってしまうんだけど、ヒントと言うか答えと言うか、「何がしたかったのか」ってのは、この本の中で一部提示されているんじゃないかと思う。

最初読んだ時は、「なんじゃこの野沢尚みたいな本は、つまんね」と、思って読んでたんだけど、二回目を読むと全然違う印象。
二回目だからなのか、ボクが大人になったからなのか、ボクの精神状態が一回目と違うからなのか。

「奪取以降」の真保裕一の本を理解するとっかかりになる本だと思う。一回目で良くわからなければ時間を空けてもう一度読んで欲しい。
ダメな人は何回読んでもダメだとは思うけど・・・


全然関係無いけど、アフィで稼ぐなら文庫本じゃなくて単行本の方を貼った方がいいと思った。稼ぐ気なくて本を薦める事がメインだからいいんだけど。
posted by SHo / M.Watanabe at 09:54| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

黄金を抱いて翔べ



そもそも「レディ・ジョーカー」と勘違いして買った。
女流作家の作品は苦手なんだけど、評価は高いし(宮部みゆきでさんざん失敗してるんだけど)映画化されるのは原作を読みたいので買ってみた。

意味わかんない。
女流作家に多い、「緻密な描写」が「かったるい展開」としか思えないボクにとっては、読了までが修行のようだった。
しかも内容を良く覚えて無かったので二回読んだ。やっぱり意味わかんない。
延々と強盗の準備とそれに関わる話を引っ張りに引っ張って引っ張って引っ張って引っ張って、最後にポッと出のセムテックスで解決。

この本のジャンルってなんなんだろう。技術的な話が大量に出てくる純文学なのかな?
ストーリー展開だけ見ると、ノワールとかクライムノベルなんだろうけど、特に爽快感みたいなものは感じられず、ひたすら陰鬱とした雰囲気を書き連ねているって感じ。

ボク向きでは無かった。
posted by SHo / M.Watanabe at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

ハードボイルドエッグ/噂


ハードボイルドエッグ




両方とも帯につられて買った。
で、帯に騙されたっつーか。

ストーリーとしては面白い。プロットも悪くない。
おそらく帯を見ずに買って読んでいれば、女のコと握手した時のような、しっとりとして瑞々しくて、それでいて爽やかな読了感を得られたとは思う。
けど、帯に煽られ過大な期待をし、最後の最後で「はぁ〜」と溜息がでる感じ。

「ハードボイルドエッグ」の方なんかは殆ど笑えない。
面白いんだけど、思わず吹き出すどころか笑みがこぼれるって事すら無かった「うんうん、コレ笑う所ね」って感じ。
「噂」のラストの方がよっぽど笑った。

「ハードボイルドエッグ」の方は、随所に滲み出る主人公の哀しみ、をじっくり読んだ方が楽しかったかな。
「噂」は、主人公の仕事に対する姿勢と、家族に対する姿勢への葛藤を読み進めてく方が良かったような。

両作品共に悪くは無いんだけど、帯の煽りに騙された感が強い。
これから読む人は、是非とも帯を無視して読んで欲しい。
読了後に帯を見て、それからもう一度読んでも遅くないと思う。
posted by SHo / M.Watanabe at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月02日

十角館の殺人



どんでん返しものに慣れてると、それ程驚くようなラストでは無い。
「おーなるほど」「も一回読み返してみよう」って感じ。
途中の小ネタからして「ミスディレクション狙いかな?」と、思いながら読んでたけど、うん。

恐ろしい事にこの作品がデビュー作って事。
すげーキレイに流れる文章、キレイに練られたトリック、丁寧な言葉使い。

ただあまりにキレイ過ぎて、解決編で気が付かずにスルーする所だったw
基本的に一回目は読み流すタイプなんで。

本格ミステリは、やっぱり面白い。なんとなく物足りない気もするけど、やっぱり面白い。
文学の一ジャンルとして確立されてるんだな、やっぱり。
posted by SHo / M.Watanabe at 17:38| Comment(2) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

核の棺



分かる人は分かるだろうけど、もちろんタイトルだけ見て買うのを決めたw

プロットはかなり好き。ストーリー展開はどこかで見たようなっつーか、24風。あれをダレずに1シーズン見れる人ならばいいかも。
24を見る人と小説を読む人って、あんまり被らない様なきがしないでもないけど。
要は「分かったからチャッチャて展開させろ!!!!」って感じ。しつこい真保裕一と言うか。ひたすらひっくり返し続けて気が付いたら終わるって感じのストーリー展開。

なんか書いてるウチに「まんま24だよな」って気がしてきた。

車が走り続けるってのがメインストーリーなんだけど、車周りの文章が何かちょっと怪しい。「小説なのは分かるんだけど」って内容が多い、参考文献には確かに車関係は無いんだけど、なんかこう車の描写がある度に引っかかる。
車が小道具なら構わないんだけど、車を走らせるのがメインの話なのに・・・

それからボクが読み飛ばしただけなのかもしれないけど、トラックや建物のサイズが想像しにくい、クライマックスに出てくる建物なんか、決定的な言葉が出てくるまで、もっと小さなものかと思ってたし、トラックに至っては半分くらい読んでからようやくサイズを把握した。

あとは、一人称、二人称がちょっと・・・
警察官って、一人称は「自分」で、二人称は職名若しくは、名字に階級を付けて呼ぶってイメージがあるんだけど。
少なくとも、仕事中に「俺」とは言わないだろ・・・

3連休とかでヒマな時にズバーッと読むには比較的お薦め。
700ページオーバだから、遅い人は厳しいかもしれないけど。
posted by SHo / M.Watanabe at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月13日

DZ



「DMZ」と脳内補完して手に取ったのは内緒だ。

実は二回買った。
どっかに行く途中だか帰りだかに立ち寄った本屋で購入、じっくり読んでたんだけど、ボクが嫌いなタイプの「冒頭からありったけの複線を撒き散らす」「外人が出てくる」と言うコンボに閉口。プロット云々の前に挫折しかかった。なんだかダラダラ話が進んで宮部みゆきを思い出す。

しかも、酔っぱらいながら電車で読んでる時に紛失w
んで、結局放置してた、これはこれで放置しておいてちょっと幸せな話があったんだけど、全然関係無いのでまたどっかに書くとして。
一応先がどうなるのか気になってた。だってスゲーんだもん伏線のばらまき方が、とても一冊でまとめ切れるスケールでは無い様に見えて「なんだろなシリーズもんか?コレ」と、予想してた。

たまたま古本屋で発見したのでゲット(今週末他にも買って勢いで3冊読んだ)。

続きから読み始めたらなかなか面白い、と言うか、伏線の収束に入ってきてプロットの見通しが立ってきた。
だんだんと著者の文章の綴り方が理解出来てきたので、どうでも良い部分を読み飛ばしながら進めていく、小説に慣れていない学者さんの文章っぽく、余計な説明が中途半端にされていてかったるい。

勢いにのせて最後まで進んだ。
ラストは嫌いではないけど、もうちっと救いようのない書き方でも良かったんじゃないかな、クライマックスにガンガン盛り上げて行って気分がノリに乗ってる所で最後に「スッコン」って感じで終わってしまい拍子抜けだった。きっとSF+ミステリィって感じの位置づけで書かれた本なんだろうけど。
個人的にはラストはもう少し捻って欲しかった、きっと一般的にはあんな感じがウケるんだろうな。

「買った本は何がなんでも最後まで読むぜ!」って人にはお勧め。
posted by SHo / M.Watanabe at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月07日

そのケータイはXX(エクスクロス)で



文章が拙い、流れが拙い、話言葉が嘘っぽく外連味が無い(そんなの求めるのはボクだけかもしれないけど)バトルロワイアルをちょっと思い出した。なんつーか言葉回しが新人っぽい、新人なので構わないんだけど。
さらにどーでもいい説明がクドい、携帯の設定がいい加減、プロットに新鮮味も無い。納得のいかない所がたくさんある。

しかしそれを補ってあまりあるスピード感。
最初はかったるかったストーリー展開が途中から心地よいテンポに乗っかってグイグイと展開される。
ベースはホラーモノなのに、最後はスッキリ爽快な感じが残る。
一番肝心な謎は放置されたまんまw

文庫で発行された時から気にはなっていた、でもさ高いんだよね、宝島文庫。
宝島って高いクセに紙質があんま良くないって言うか、好みじゃないんだよね、なんだか質の良くないパルプをスーパーカレンダ通してガッツリ薬剤塗ったくって仕上げたみたいあの感じ。
新潮文庫の、めくってるだけで幸せを感じられるような、酔っぱらってると頬ずりしたくなるような手触りが最高。
講談社文庫の「ホンが良ければ紙質なんてどーでもいいでしょ」みたいな割り切りも嫌いでは無い。
ま、いいや、そんな事語り出すと止まらない、しかも誰も同意してくれないしつまんない。

そもそも最近の文庫ってなんでこんなに高いの?

もう少し文体を練り直してから出版して欲しかったってのが正直な感想。
「このミス」シリーズは「パーフェクトプラン」も読んだけど、「古本屋で買えばいいかな」って思わず思ってしまう。

宝島は合わないのかもしれない、合う合わないでは新潮も合わない、紙質は良いんだけどw
講談社、角川の方がなんかしっくり来る。
出版社ごとに求めてるものが違うのかなぁ。

とりあえず「悪くは無い」、「買え」とは言わない。
posted by SHo / M.Watanabe at 10:59| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月05日

九十九十九



メタ理論?メタ小説?メタストーリー?メタプロット?
とにかくメタメタ。
ありえない程に風呂敷を広げに広げて、最後になんとなくうまくまとまってる気がする。
うまくまとまり過ぎてて、「結局さっきまで読まされてたストーリーには何の意味があったの?」と、30秒くらい悩んでしまった。

読み終わって本を閉じた時の感想。
「MMRってマガジンミステリールポルタージュの略じゃなくて、実はメタメタレボリューションの略なんだっ!!」
って感じ。

舞城王太郎が好きなら読んでもいいんじゃないかな。
ただ個人的には清涼院流水とかJDCシリーズにこれっぽっちも興味が湧かなかった。
好きな人は面白いのかもしれない。
posted by SHo / M.Watanabe at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | アフィリエイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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